常に深化と進化をつづける、
素材と生産設備。
KURITAの生産環境は、創業時から常に新しい試みを続けてきました。砂型のコンベアライン化は、先代がオリジナルでつくりあげました。さらに、砂の再生システムも業界に先駆け開発・導入をおこないました。現在は、微細化素材の開発、新しい素材処理の導入、Iotによる生産管理体制の確立、IT技術による品質の向上等、永年培ってきた技術に、未来の鋳造を実現するための取り組みをおこなっています。
鋳造プロセス
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木型製作(木型、金属型、樹脂型の違い) ※提携メーカーへの対応となります。 お客様から製品図面をいただき、原型となる模型をつくります。用途や生産方法によって、木型・金属型・樹脂型を使い分けます。
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造型 独自につくりあげた造型ライン。永年の改善活動によって、生産の流れをスムーズにし、効率化・短納期保証等により、安定した品質を確保すると同時に、安全な作業環境を作り上げています。
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かぶせ 下下型と上型を合わせます。型の小さな隙間やズレは、製品の形状に悪影響を及ぼします。かぶせの作業は、熟練の技術と卓越した技能により、高い精度の鋳物づくりを実現しています。
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溶解 製品の元となる元湯をつくりあげます。不純物の除去や成分調整をおこないます。
発光分光分析装置により、全溶湯の化学成分分析をおこない、材質の品質保証をおこなっています。 -
ワイヤー球状化処理 ワイヤー状の材料を、専用のフィーダーから機械的に制御されながら投入します。生産ごとのばらつきや人手によるばらつきが排除できるため、安定した品質をつくりあげることができます。
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注湯 成分調整を終えた溶湯を鋳型に注ぎ込みます。一定の速度による注ぎ込みが安定した品質をつくりあげます。
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解枠・仕上げ・塗装 出来上がった製品を砂型から取り出し、湯道・湯口やバリなどを取り除きます。その後、塗装をおこない仕上げます。
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品質検査 内部欠陥の確認、硬度、寸法、形状等の検査をおこないます。また、引っ張り試験などをおこない、材質の機械的特性を確認します。
ワイヤー球状化処理での材質成分安定化
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ワイヤー球状化処理によるダクタイル鋳鉄の生産 溶湯を電気炉から取鍋に受けた際に、制御コンピューターに重量・温度を打ち込むことで、目標の温度・重量を考慮しながら、ワイヤー状の材料を後から投入することができます。ワイヤーは、専用のフィーダーから機械的に制御されながら投入されるため、生産ごとのばらつきや人手によるばらつきが排除できるため、安定した品質をつくりあげることができます。
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ワイヤー球状化処理フィーダーの自動制御により、投入量、投入速度を適切に管理できます。
人為的なばらつきの影響が受けにくくなります。
局所集塵により、作業環境の改善につながります。 -
温度や、溶湯に対する材料の量や投入位置がバラつくため、品質のバラつきを起こしやすくなります。
集塵がしにくく、作業環境の悪化にもつながります。
製造設備一覧
設備名 | 数 | 能力 | メーカー |
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砂混錬ミキサー | 1 | 40t/h | 太洋マシナリー |
1 | 30t/h | 太洋マシナリー | |
3 | 10t/h | 太洋マシナリー | |
自動反転抜型機 | 1 | - | 太洋マシナリー |
砂再生・回収装置 | 1 | 20t/h | 太洋マシナリー |
低周波誘導溶解炉 | 1 | 6t | 神鋼電気 |
高周波誘導溶解炉 | 1 | 3t | 富士電機 |
ワイヤー球状化処理設備一式 | 1 | - | チェンタロウ |
ハンガーショットブラスト | 1 | 7.5t/h | 太洋マシナリー |
大型塗装ブース | 1 | - | ムラコシ |