最新の技術を導入することで、高精度を実現しながらも、
          さらなる品質向上に努めています。
        
        長年培ってきた、鋳物職人によるすり合わせ技術は、安定したものづくりと品質を保ち続けてきました。3Dスキャンによる寸法精度向上を始め、ITテクノロジーを駆使した品質向上に努めています。また、KURITAがつくる製品には、KURITAの品質を保証するKマークを付与することで、スタッフ全員が、お客さまに、安定的に製品を供給できる体制を整えています。
              鋳造技術は大きく分けて、
              ①鋳造方案による湯流れ凝固のコントロール
              ②金属組織の健全性
              ③製品形状の精度技術
              に分ける事ができます。
              当社では各段階においてITなどの最新技術を積極的に導入し、暗黙知が多く曖昧でユーザーもとって分かりにくくなりがちな鋳造品をより安心してご使用頂ける努力を行っています。
            
               
            
品質方針
              私達は、品質第一に取組み、お客様から信頼され、
常に満足される製品を提供し、必要とされる企業を目指す。
            
- 社員全員による品質保証体制を確立する。
- 顧客及び規格要求を満たすために、品質意識の向上に努め、継続的改善を行う。
- 業界トップクラスの不良率低減と鋳造技術の向上を目指す。
             
          

1.鋳造方案による湯流れ凝固のコントロール 当社では3DCADを使用し専用の「湯流れ凝固解析ソフト」を使用する事で各製品形状に最適な湯流れ及び凝固方案を検討し事前に引け巣などの鋳造欠陥予測をする事で試作工数や不良率の低減に取り組んでいます。
                2.金属組織の健全性強度や伸びなど鋳物の機械的特性を決定するのは材料の配合が確実に行われている事と同時に冷却過程で金属組織がどのように変化しているかを確認するのがポイントです。
                当社では発光分光分析装置を使用し、溶湯中の各元素が目標通り配合されているかを検査しております。
              
                鋳鉄鋳物には主元素として黒鉛が含有されており、この黒鉛の結晶化がどの様に行われているかを知る事は鋳物機械的特性の向上に大きく関係します。
                各元素の配合が狙い通り出来ていても黒鉛の結晶化が上手くできなければ金属組織は上手く出来ません。
                熱分析装置で黒鉛の晶出(結晶化)がどのタイミングでどの様に行われているかを調べる事で機械的特性を安定させる事が出来ます。
              
熱分析曲線
 
                上記曲線の各金属組織
 
                冷却のコントロールによる黒鉛微細化も可能となります。※製品形状などにより難しい場合もあります。
                最終的にテストピースを作成し、引張試験を行う事で材質ごとに強度、耐力、伸びなどが満たされているかを確認します。
                また、デジタルマイクロスコープを使用し金属組織を検査分析する事でより安定した鋳物の品質を実現します。
              
 
                  引っ張り試験装置
 
                  デジタルマイクロスコープ
                3.製品形状の精度技術
                鋳物は凝固時の膨張収縮や形状によっては反り、捻れなどあらゆる方向に変形する可能性があります。
                当社では3Dスキャン技術を導入しより寸法精度の高い鋳物製造を行っております。
              
 
            
Kマークによる品質保証 KURITAで鋳造する鋳物には、この“K”マークを付与しています。お客さまに安心してKURITAの製品をご利用いただく為、「自信」と「誇り」をもち、ひとつひとつの製品を心を込めてつくりあげる意気込みをこの“K”マークに掲げています。
製品検査個々の製品検査として、製品自体が目標とする硬度に出来上がっているかどうかチェックする硬度検査。製品そのものの金属組織の状態を確認する組織検査。有害な引け巣などが内在していなかどうかチェックする超音波探傷検査(※ダクタイル鋳鉄のみ)などを行っております。
 
                  超音波探傷検査
 
                  硬度検査
 
                  組織検査
             
          

                よりわかりやすい鋳物づくりを目指してお客様にとって鋳物づくりはわかりずらい要素が多いと思います。KURITAでは、3Dデータを活用する事で、お客様に視覚的にわかりやすい品質管理をおこなっています。ものづくりの入口となる設計段階では、3D
                CADのデータを使い湯流れ凝固解析ソフトによって、製品形状的に内部欠陥の可能性の判定を行います。これらは、試作回数を減らし短納期での製造につながります。
                また、ものづくりの出口となる製品段階では、製品の3Dスキャニングを行い3DCADデータとの形状的な差異を視覚的わかりやすく確認頂くことができます。
              
検査設備一覧
| 設備名 | 数 | 能力/仕様 | メーカー | 
|---|---|---|---|
| 発光分光分析装置 | 1 | 28元素 | OBLF | 
| CEメーター | 1 | – | ナカヤマ | 
| 熱分析装置 | 1 | – | エルケム | 
| 引張試験機 | 1 | – | 島津製作所 | 
| ブリネル硬度計 | 1 | – | 島津製作所 | 
| デジタルマイクロスコープ | 1 | – | キーエンス | 
| 黒鉛球状化率判定ソフト | 1 | – | 日鉄住金テクノロジー | 
| アーム式3次元測定器 | 1 | – | FARO | 
| ATOS 3Dスキャナー | 1 | – | GOM | 
| 3D CADソフト | 1 | – | クボテック | 
| 湯流れ凝固解析ソフト | 1 | – | クオリカ | 
| ポータブルデジタル硬度計 | 1 | – | プロセク | 
| 超音波探傷機 | 1 | – | GE | 
